序幕

岩波文庫、チャッペック作『ロボット』(千野栄一訳、1989年刊、原作1920年刊)を原本にしている。

「なにしろ素晴らしい記憶の持ち主です。もしあなたがたがあの連中に二十巻の百科事典を読んで聞かせれば、彼らは初めから順に全部繰り返します。ただ何か新しいことは決して考えつきません」(p.35)
今日のロボットを的確に言い当てている。

「ロボットは痛みを感じないので、自分を自分で壊すことがあります」(p.46)
NAOもそうである。私の2体のロボットは、Autolifeの自動的な動きで、親指を自分の体に引っ掛けて、2台とも腱が切れてしまって動かなくなっている。

ドミンは、ロボットが生産のほとんどを担うことによって次のようになると予言する。
「お前は自由であり、何ものにも制限されることはない。自分を完成させること以外のいかなる課題も、いかなる仕事も、いかなる心配もする必要はない。お前は創造主になるのだ」(p.51)
自分を完成させるという課題、なんだろう、それは。しかし、文章には天才的ひらめきを感じる。

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